副島氏は「中国の外貨準備高は今や2兆ドルを突破した。中国がこれほどの
外貨資産を持つようになった、その理由は解明されない」と書いています。
副島殿、普通のビジネスマンなら中国の外貨準備金2兆ドル突破の意味について
誰でも説明できます。経済学者が「その理由が解明されない」などと書けば
笑われます。
あなたは外貨準備高を個人の預金の感覚でとらまえています。中国が外貨準備高
で日本を抜いたことをまるで、日本は落ち目で、中国が世界一の金持ちに
なったがごとく賞賛していますが、外貨準備高の意味を理解しているとは
とても思われません。
あなたは経常収支の黒字で外貨準備高が積み上がると思っているようですが、
中国はそれ以上に通貨当局が外貨を売り買いしている方がずっと多いのです。
アメリカが基軸通貨の強みで大量のドルを印刷するのに合わして中国は大量の
人民元を印刷してドルを買っています。つまり元高を防ぐためです。
そして中国は為替介入してドル買ったために人民元が市場にあふれました。
結果不動産と株式が異常な高騰、つまりバブルが形成されたのです。
この結果中国ではインフレが進行して一般庶民の暮らしが、困窮しています。
日本の場合は経常収支の黒字分を外貨準備として積み上げずに、海外に投資、
や融資をしています。大手企業も輸出で稼いだドルを全て日本に持ち帰らず、
一部現地の銀行に積み上げます。
企業は持ち帰ったドルを円に両替して社員の給料を払います。そのドルを
日本通貨当局は外貨準備に積み上げます。
またアジアはもちろん欧米各国に続々と進出している日本企業は利益を国内に
持って帰りません。なぜなら二重課税されるからです。このように各国の
銀行にたまっている日本企業のドルと国内の外貨準備高をあわせると、
とんでもない巨額になります。
中国が発表する数字をまともだとした場合でも日本の実力の足元にも及び
ません。また中国へ進出している各国の企業は中国の貿易総額は大嘘だと
看破しています。
なぜなら中国には「輸出戻し税」という輸出した製品の付加価値税を還付する
制度があります。中国の企業はこの戻し税を還付してもらうために輸出額を
水増ししています。私の知っている国営企業は、罪の意識も無いまま当然の
ごとく輸出額をかさ上げして還付金を搾取しています。
ほとんどの国営企業は輸出額を過大に設定して還付金を手に入れています。
輸出額がこのように誇大に申告した大嘘なら貿易収支は黒字になります。
この嘘の貿易黒字は当然GDPに加算されます。
GDPは貿易黒字以外に個人消費や設備投資、その他などが加算されます。
中国各省から上がってくるこれらの数字は役人の出世のために過大に申告
しています。中央政府はこれらの上がってきた数字を合計しますと成長率が
15%〜18%にもなってしまいます。成長率を15%〜18%に設定すると嘘が
ばれてしまいます。そこで政府はこの極端な数字を10%前後に設定して
発表します。